絵のない理由 §
淫欲少女抄(仮)は、絵や音がないエロゲーとして作成しています。
その理由は、「絵が描けないからやむを得ず……」ではありません。
むしろ積極的に「絵を外そう」という決断によって成立したものです。
なぜ絵がない方が良いのか。
一般論で言えば以下のような解釈が可能です。
しかし、このケースでの理由はもっと具体的です。
具体的に以下のような問題への対処として考えられたものです。
- 一般的なエロゲーのエッチ描写は長くこってりしているが、くどすぎて途中で飽きて飛ばしてしまう (他人はどうか知りませんが、少なくとも私はそうです)
- しかも、全ての展開を見るために試行錯誤していると、こってりしたエッチ描写は丸ごと飛ばし続ける
- その割に、展開のバリエーションはあまり多くない (このヒロインにもっといろいろなことをさせたいのに!)
採用された仮説 §
まず、これらの問題の根源は「絵」にある……という仮説を立てました。
新しい展開のバリエーションを増やすためには、「絵」を増やさねばなりませんが、それは容易ではありません。文字による描写と比較して、段違いに手間やコストを要します。
それにも関わらず、内容の充実感を出そうとするなら、1枚の絵で見せるエッチを充実する必要があります。つまり、1つ1つのエッチをこってりと描くことになります。
では、展開のバリエーションを増やすためには、どうすれば良いのか……。
そこで、1つの仮説として絵のないエロゲーを作る……という対策を考えてみました。
絵が無ければ、文字を打つだけで新しい展開を容易に増やすことができます。
その場の思いつきで、新しい場所、新しいキャラも登場させられます。
その結果として、以下のような方針でエロゲーを作り始めてみました。
- 絵が無い代わりに展開のバリエーションが多い
- 個々のエッチ描写をこってりと書き込まず、その分だけ展開のバリエーションを増やす
- ゲームの目的は、「エッチを行うこと」ではなく、「より多くのバリエーションのエッチを行うこと」とする
エッチ描写があっさりしていることと、絵がないことは、このような理由から必然的に導き出されたスタイルです。
絵とこってりしたエッチ描写のあるエロゲーは世の中に既にあるので、同じものを作ってもしょうがないと思い、あえてこのような実験的なゲームを作っています。
とはいえ…… §
しかし、今時の小説(ライノベ)の読者層には、小説であっても絵がないと読めない人達が多いらしいので、ライノベのレベルで絵を入れることは検討しています。登場人物紹介や、いくつかのシーンのビジュアル等です。
繰り返しますが、絵が入るとしてもライノベのレベルの枚数です。
ライノベのほとんどのページに絵が入っていないのと同じように、ほとんどの場面では絵無しに進行する予定です。
以下は、そのためのテスト画像です。(全員同じ服、同じポーズで別人に見えるかテストする画像なので、服とポーズはあえて全員同じにしてある)
(左から野村容子、井上陽子、八代優、成沢小春、(主人公)、一条冴、友野ミナ、里見貞恵)