ある意味、困った話ではありますが、同人18禁ゲーム「淫欲少女抄(仮)」には「ラスボス」と「それを倒す究極グッドエンディング」が必要であることに気付きました。世界観や既に用意したいくつかの展開から、それは必然であると気付きました。
もう1つ、それと表裏一体として、1983~1985年頃に活躍したレオタード怪盗というモチーフが必然的に必要とされることが分かりました。
必然性は複雑に絡み合いつついくつもありますが、ネタバレになるので1つだけ紹介すると。たとえば、どうしてもファッション的に1980年代風のハイレグ・レオタードをゲームに入れたいと思っていました。そこで、そのようなレオタードに強い思い入れのある女性を登場させたいと思ったわけです。しかし、ジャズダンスやエアロビをやっていたというだけでは、十分に強い思い入れとは思えません。1980年代にレオタードを着て特殊なことをした人とは何者か……と考えたとき、レオタード怪盗というモチーフに行き着きました。
そう。あの有名なキャッツ♥アイですね。
そこで、「レオタードを着た三姉妹が美術品を盗む」という基本コンセプト以外を全て換骨奪胎して、別のストーリーを組み直しました。
ただし、このゲームの設定年代は2007年なので、レオタード怪盗三姉妹の活躍は「過去の出来事」として描かれることに注意してください。主人公が三姉妹の一人になって盗みに入る展開はありません。
そして、この三姉妹を悪人として描かないとすれば、真の悪としての敵とラスボスも必然的に要求されます。
そして更なる公開の遅延が…… §
言うまでもなく、このゲームは架空の世界で好きなことをして過ごすためのものであって、特定のエンディングを求めるものではありません。ですから、ラスボスは「究極的にこのゲームをやりこみたい人」だけが求めるものであって、通常は追求する必要のないものです。
しかし、開発する側からすれば、ラスボスに至るヒントはきちんとゲームの中に組み込んでおかねばなりません。それゆえに、ゲームの序盤等の基本展開にも修正が要求されます。
そのような修正を行った上で全体のバランスも確かめねばなりません。
というわけで、次のテストリリースの更なる遅延が起こりそうな……。